これから家づくりをはじめる方に知っていただきたい豆知識や、日々のブログを随時発信していきます。
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「二酸化炭素」について思うこと(1)
天気が良いと爽やかな気候ですが、だんだん気温の高い日が多くなってきました。
夏が確実に近づいています。
私が子供の頃は、天気予報で「明日の最高気温予想は33℃です」なんて、お天気お姉さんが言うと、「明日はものすごく暑い!」と思ったものですが、昨今では、連日35℃とか36℃とかがあたりまえで・・・。やはり地球は温暖化しているのかなぁ・・・別の要素でこんなに暑いのかなぁなどと思います。
地球温暖化が言われ始めてもう随分たちます。国際的な取組みはなかなか足並みが揃いませんが、それぞれの国で取り組んでいます。日本でも目標設定をして取組みを進めている(はず)ですが、家庭から排出されるCO2はなかなか減りません。
私自身は、人間が生活することによってCO2排出量が増え、地球が温暖化してしまうことは、ある程度やむを得ないことだと思っています。
地球が誕生してからの歴史をみると「地球が生み出した生物」によって、地球の環境は変えられてきました。例えば、地球に生物が誕生した頃には、地球上の大気に酸素はほとんどありませんでした。「ラン藻」という生物が生きるために「光合成」という仕組みを発明して、酸素が作られ始めたのですね。
酸素は、当時の生物にとって「猛毒」なので、ラン藻以外の生物からしたら「ラン藻なにしてくれるんだ!」という状態だったと思います。実際に、大気中や海水中に酸素が増えたことで、絶滅した生物もいたようです。(大量絶滅だったとか、それほどでもなかったとか色々な説があるようですが) それでも「光合成」という仕組みがすばらしかったために、結果的にその仕組みを持っていたものが生き残り、進化し続けたということですね。そして地球に酸素は増え続けることになり、現在は大気中の21%が酸素という状態です。(過去にはもっと酸素濃度が高い時期もありました)
今の地球の温暖化で問題だなぁと思うのは、そのスピードですね。ラン藻などの光合成をする当時の生物は酸素を生産し続けましたが、酸素の増え方は爆発的ではなく、あくまでも徐々に徐々に増えていったので、ほかの生物が幾世代もかけて猛毒である酸素に対抗する手段を持つだけの時間の余裕があり、また逆に、その酸素を使うことで効率よくエネルギーを生み出す仕組みを進化させることができたのです。
現在の地球のように、たった300年足らずで二酸化炭素の濃度が40%以上も増えるなんてことではなかったのです。(続く)
2016/05/31