これから家づくりをはじめる方に知っていただきたい豆知識や、日々のブログを随時発信していきます。
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益城町を歩いて(6) 地盤のこと
熊本の地震は、活断層による地震でした。益城町は場所により被害の大きさが著しく異なり、「地盤」の大切さを改めて感じました。
川沿いは(当然ですが)川の方に地面が流れてしまうので、大きな被害でした。
写真の右側に川があります。ガードレール見えます。道路が崩れ落ちてしまっています。奥の家はギリギリでなんとか保っていますが、別の場所では完全に川の方に倒れてしまってた建物もありました。
昔から住んでいた土地に家を建てる場合はある程度の土地の状況がわかるのかと言うと、やはり先祖代々の旧家であればなにか自然災害の記録や伝承があるのかもしれませんが、大抵の場合はそこまでの資料はないと思います。
現在は戸建て住宅新築の場合瑕疵保険が義務付けられているため、基本的に新築する前に地盤調査を行っています。ほとんどの場合が、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)と呼ばれているものです。比較的安価に調査が出来て、かなり色々なことがわかります。建物の大きさによりボーリング調査を行うこともあります。
造成された住宅地の場合、盛土と切土では地盤の状態がかなり違います。敷地の状態に合った建物の計画が必要です。
新築されない場合でも、今住んでいる土地の状態を知っておくことは大切です。調べてもらって今の状態を把握しておくことも良いと思います。調査費用は地盤会社により異なります。正直な話信頼性についても様々なので、設計事務所に問い合わせて、良い会社を紹介してもらうのも良いでしょう。
新たに土地を購入する場合も、その土地の利便性や価格その他と合わせて、地盤のことも考慮しましょう。購入する土地のことだけでなく、その地域全体の地盤の特性を把握することが大切です。土地の選び方で被害の大きさが変わってしまうのです。しっかり確認しましょう。
2017/01/11