これから家づくりをはじめる方に知っていただきたい豆知識や、日々のブログを随時発信していきます。
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お盆休み
お盆休みをいただきました。
皆さまたのしく過ごされたでしょうか?
我が家は、ただいま受験生が2人おります。
その1 高3 息子くん 正真正銘の大学進学の受験生です。
その2 56歳 配偶者さん 一念発起の第二種電気工事士の資格取得のための受験です。
ということで、のんびりしているのは私ひとり・・・。
勉強に忙しい(?)2人の邪魔にならないように、エアコンをゆるーく効かせた部屋の片隅でひたすら静か〜に「寝る!」「読書!!」「食べる!!!」を敢行しました! って、結局だらだらしているだけですが(;^ω^)
お盆の間にしつこく何度も読んでいたのは、先日押入を片付けていた時に発見した、息子くんが中3の時の夏休みの読書感想文用に購入した本です。
「ペンギンが教えてくれた物理のはなし」 渡辺佑基 河出書房新社
著者の渡辺佑基さんは、「情熱大陸」でも紹介されていましたね。国立極地研究所にお勤めの生物学者さんです。北極,南極の極地をはじめ、「地球中」を飛び回って「バイオロギング」という調査手法のためのフィールドワークをこなし、研究結果を発表しています。
バイオロギングという調査手法は、計測機器を動物の体に取付けて、動物が「泳いだり」「潜ったり」「飛んだり」している時つまり、「動物の動き」の様々なデータを集めます。渡辺先生はそのデータを解析してまだまだ分かっていないことが多い「生命」や「進化」の謎を解き明かそうと研究を進めてみえます。
本のタイトルには「物理のはなし」とありますが、物理がメインの本ではありません。そんな本はとても私には読めない・・・(;^ω^)
本は、「渡る」「泳ぐ」「測る」「潜る」「飛ぶ」の項目でそれぞれバイオロギングが明らかにした野生動物の多様でダイナミックな動きから、背景にある「物理メカニズム」を読み解き、その進化的な意義に迫っています。(測るの項目は、バイオロギングの歴史を紹介しています)
普段あまり意識していなかった海獣類(アザラシやクジラなど)や魚類(サメやマグロ)や鳥類(ペンギンやアホウドリその他)の生態も面白く、その動きを「物理的」に解析する手法もとても興味深く、各所に出てくるフィールドワークの様子も楽しく・・・。
で、地球儀を横に置いて、フィールドワークの場所を確認しながら本を読み進めました。
これが楽しい(^^♪
地球儀を見ながら色々想像をめぐらして、渡辺先生と一緒に不自由だけど楽しいフィールドワークをこなしているような感じになりました(#^.^#) ←アウトドア好きなので、フィールドでの様々な不自由さを想像することは容易なのです。もちろん規模も不自由具合も格段に違いますが・・・。
中学の課題図書になるくらいなので、内容は難しくはありません。中学高校で習う物理法則や生物学の基本原則が少し出てきますが、極端な話、物理法則を知らなくても本の内容は十分に理解できます。でも少しだけ物理法則を知っていると「こんなところにも物理法則が通用するんだ!」と驚くし、なお一層、本の内容が理解できて楽しいです。
渡辺先生は研究がお忙しいのでしょう。次の著書は上梓されていません。残念(´;ω;`)
もれなく南極や北極への長期出張が付いてくる職場(国立極地研究所)だそうなのでとてもお忙しいこととは思いますが、ぜひぜひ出張の合間を縫って、軽妙な語り口も楽しい次作の執筆活動もお願いしたいです♪
2017/08/16