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益城町を歩いて(2) 直下率のこと

近頃「直下率」という言葉を聞くようになってきました。先日も国営放送でやっていましたね。

 

実は、「直下率」は法律で規定されている言葉ではありません。なので、直下率の考え方がはっきりしていないのですが、大まかに言うと、

 

柱,壁,耐力壁が1階と2階で揃っている(同じ位置にある)割合

 

とでも言いましょうか・・・。

直下率がどうして重要なのか。これは直下率が高いつまり柱や壁の位置が1,2階で揃っていると、建物にかかる「力」 つまり、地震や強風で揺れたり押されたりする力をキチンと基礎まで伝えられるということなんです。

上の写真は、建物の隅角部分です。平屋の部分ですが、隅柱は完全に取れてしまい、ホールディングアンカー(引き寄せ金物)も曲がっています。ただ、基礎の部分は、表面のモルタル塗りに浅いクラック(ひび割れ)は入っていますが、基礎そのものはほぼ無傷です。木躯体の損傷を考えると、木躯体にかかった力がキチンと基礎に伝わっていなかったと思われます。

 

図面を確認してもやはり直下率が悪く、東側1階リビングの上に2階が乗っていますが、2階東面の壁の下に「柱」がありません。2階の壁は、1階の「梁」の上に乗る形になっていました。2階が乗っている梁自体も、「柱〜柱」にかかっているものが少なく、「柱〜梁」にかかっているものが多く見られました。

 

2階が受けた力(地震力)は、2階の柱や耐力壁から直接1階の柱や耐力壁,そして基礎と伝わることが出来ず、横架材である梁に伝わり、横移動して1階の柱や耐力壁へと伝わります。梁が柱にかかっておらず梁が梁に乗っている場合は、またそこから横に移動することになります。

 

つまり、力がストレートに

柱(下) → 柱(下) → 基礎

ではなく

柱(下) → 梁(横) → 梁(横) → 柱(下) → 基礎

という感じで、遠回りして伝わってしまうということです。

 

遠回りしている分部材にかかる負担が大きく、また、震度7の地震が2度も来てしまったため、持ちこたえられなかったんですね。この建物も、1度目の時はなんとか持ちこたえていたそうです。震度7が2回と言うのは想定外といえば想定外なのですが、間取りの工夫があれば、ここまでの被害にはならなかった可能性がありそうです。

 

2016/11/02

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